奄美<環境文化>教育プログラムのしおり
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 奄美〈環境文化〉教育プログラムは複数プログラム(コース)の総称であり、群島をめぐる社会経済動向、地域や受講生のニーズを踏まえ、内容再編と新規プログラムの立ち上げなど試行錯誤を重ね、令和5年度現在も進行中です。 奄美群島の自然・歴史・文化を体系的に学ぶことで、奄美の〈環境文化〉という視点から奄美群島の魅力や価値を深く理解するための入門コースです。このプログラムでは、群島の島々を比較しながら、奄美の〈環境文化〉を深く理解する方法を学びます。その学びを通して、島やシマの地域資源を持続的に利活用するためのマインド形成と、基礎的な知識とスキルを習得します。また、奄美群島全域に、多世代、異分野の仲間ができることも魅力となっています。 発見した奄美の〈環境文化〉の価値を高め、社会に実装していくために必要なデザイン思考と実践的なスキルを身につけ、実践力を養うためのコースです。すでに何らかの行動を起こしている、もしくは、起こしたいがやり方に自信がない、事業化を目指しているが具体的な計画がまとまらないなどの悩みを抱える方が、行動を起こすために必要なマインド、知識、スキルを実践的に身につけることを目的にしています。切磋琢磨しながら一緒に挑戦する仲間や講師との交流もプログラムの魅力となります。*鹿児島大学と与論島イノべ〜んちゅ創出実行委員会の共同研究として令和5年度に実施 教育プログラムは、奄美大島、徳之島、喜界島、沖永良部島、与論島に在住する、または、在住を希望するすべての島民に開かれており、年代や職業・経歴、学歴・学習歴は、一切問うことなく受講できます。 奄美群島は、固有の自然・気候風土の下で、独自の生活文化をはぐくみ、日本本土とは異なる歴史を刻んできました。にもかかわらず、義務教育では、全国一律の教育課程で学ぶため、島 ・ シマのことを広く、深く、体系的に学ぶ機会が、不足していると考えました。 教育プログラムは、成人の学習者の特性を踏まえて、奄美群島を多角的に学ぶための内容と方法に工夫を凝らしています。講師と受講生だけでなく、多世代、異業種・異分野の受講生がともに学びあえるプログラムとなっています。年を重ねたからこそ、島・シマについてより深く学び、島の暮らしに役立てることができます。 各プログラムの総時間数は 70時間前後、開講期間は約6か月、応募人数は各コース30 名前後です。鹿児島県本土や群島間の移動にはお金と時間がかかるため、受講無料・オンライン講義中心で実施。オンラインでアクセスできない受講希望者には、各市町村行政に場所と機材の提供支援をいただきました。講義は、土日や夜間を中心に行い、仕事や生活への影響や負担を軽減するために、月ごとの講義回数や頻度を調整しました。また、講師や受講生同士の学び合いの機会を確保するため、オンデマンド型講義とリアルタイム同時配信講義を組み合わせました。09基幹プログラム※誰もが受講できます実装プログラム*※基幹プログラムの修了生が受講できます。2つのプログラムプログラムの特徴と趣旨

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