奄美<環境文化>教育プログラムのしおり
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①文化と歴史から読み解く環境文化②自然から読み解く環境文化③環境文化の創造と協働形成④環境文化を体験する(実習)⑤実生活につなげる環境文化 実習は各島に地元コーディネーターを選定し、コーディネーターと議論を重ねて企画。「5つの島」「同じ島内や集落間」この2つの比較の視点を重視して実施しました。表2のポイント1は、表1の科目群①②で事前に学習した「学知」を現地で確認するもの。一方、ポイント2は、〈環境文化〉を理解するためのもう一つの知「土着知」とその知の獲得方法に関する研修。〈環境文化〉の継承と創造の担い手である島民は〈知〉の所有者であり、それはその土地に深く根差した経験によって獲得されたものです。複数の学問領域にまたがる専門知識科 目 群動画視聴4.54.5301.513.5課題提出000303奄美の自然・風土に由来する生活実践に根ざした知恵ライブ配信3.54.5837.526.5対面00024327合計8911301270現地確認ポイント1● 自然的要素・自然的環境・山の島・台地の島の自然特性● 人為的要素・歴史的環境・自然・地理の特性と歴史の関係ポイント2● 集落散策(集落構造と暮らし)● 環境文化体験● 集落の方へのヒアリング● ミニシンポジウム・座談会ポイント3島の特徴的な自然・地理の巡検と歴史的景観を確認する2日に分けて2つの集落を訪問する実習のまとめ● ワークショップ合計 教育プログラムが座学と実習の二つから構成されるのは、奄美〈環境文化〉を理解し、思考し、体験し、経験から探究するという一連のサイクルを重視しているからです。体系化された知識を実際の現場に持ち込むことが、どのような経験として立ち現れてくるのかということを大切にしています。 受講した兄弟島の仲間たちとの島めぐりは、日常のシマ生活を対象化するきっかけとなり、自らの「島とシマ」に新しい気付きをもたらすことになります。経験を学習の資源としながら、それを再び知識と統合し、思考を触発するような働きかけを心がけています。10学知土着知表1 令和5年度基幹プログラムのカリキュラム表2 地域実習のポイント座学と実習の2つで構成学知カリキュラム編成上のポイント土着知

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