奄美<環境文化>教育プログラムのしおり
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実習ではいくつかの神社に参拝する機会があります。わたしたちは、それぞれに学業成就や今後の人生の活躍等を祈ります。喜界島には50以上の神社があり、南西諸島の中では、最も神社が多い島です。日本の中でも神社がとても多い島です。なぜ、神社がこれほど多いのか、各社の来歴やその社会的背景等にも思いめぐらせながら、島の精神世界にふれるスキルを磨いていきます。幻の喜界馬グラッシーに会いに行きます。かつて喜界島には、喜界馬と呼ばれる小型馬が生息していました。喜界島では、昭和時代でほとんど姿を消してしまい平成時代に絶滅してしまいました。しかし、明治時代にトカラ列島に運ばれた喜界馬が、トカラ馬として鹿児島県天然記念物になり保護されていたのです。血統的には喜界馬の純血種です。喜界町は、2017年に「喜界馬復活プロジェクト」を立ち上げ、宝島からグラッシーがやってきました。阿伝集落等の屋敷の入口には、馬の手綱を結びつける施設も残されています。かつて馬は、人びとの交通手段や農作業に欠かせない存在でした。喜界馬復活にかける人びとの想いに耳を傾けます。神社が多い島喜界馬(グローリー牧場)38kikai-jima

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