奄美<環境文化>教育プログラムのしおり
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世界自然遺産登録地特別保護区を歩きます。エコツアーガイドの解説を受けながら、「剥岳林道(全長約 2.3km)」を縦走し、高揚した気分で世界自然遺産の自然を学びます。天城町三京と徳之島町大原の林道入口にはゲートが設置され、通行規制されています。林野庁、天城町、徳之島エコツアーガイド連絡協議会が林道利用に関する3者協定を締結していて、原則としてエコツアーガイドを伴なわないと入山できません。集落散策のフィールドワークで欠かせないのは、墓地見学です。奄美群島の伝統的集落では、シマ建て(集落発祥)伝承に関わる家や琉球国統治時代・薩摩藩統治時代に役人を輩出した有力家の一族は神山等の聖地近くに集まり分布しています。そうした集落空間にみられる社会的位置関係は、墓地における墓の位置関係、墓石の石材等にも反映されているのです。先祖を大切に祭る奄美群島では、墓石の建て替えも進んでいますが、墓地には地域社会の情報もつまっています。剥岳林道(徳之島町・天城町)集落内の墓地(天城町大字兼久)40tokuno-shima

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