奄美群島の魅力は、自然、歴史、文化の多様性にあります。鹿児島大学は、これまで奄美群島に在住、または、移住予定の社会人を対象に、奄美群島の価値を高め、仕事や暮らしに生かすための教育プログラムを2つ開設いたしました(現在休止中)。 令和7年度からは、政策集団として大きな期待と使命を持つ行政職員の仕事を支えるべく、「交流」と「学習」を軸にして、奄美群島に固有の価値を(自然・地理、歴史、文化等の特徴)を具体的な行政施策に落とし込んでいくための手がかりをえることを目的とした行政「奄美〈環境・文化〉教育プログラム」を開講いたしました。 お知らせ 2025年6月9日:令和7年度 「行政 奄美〈環境文化〉教育プログラム」募集を締め切りました。詳しくはこちら 2025年6月5日:令和7年度 「行政 奄美〈環境文化〉教育プログラム」を募集しております。詳しくはこちら 2024年3月14日:「奄美<環境文化>教育プログラムのしおり」が完成しました。 【入門編】誰もが受講できます。 奄美群島の自然・歴史・文化を体系的に学ぶことで、奄美の〈環境文化〉という視点から奄美群島の魅力や価値を深く理解します。 【応用編】基幹プログラムの修了者が受講できます。 発見した奄美の〈環境文化〉の価値を高め、社会に実装していくために必要なデザイン思考と実践的なスキルを身につけます。 [note] ※休止中 奄美〈環境文化〉教育プログラムの主旨 2021年7月、奄美大島と徳之島が世界自然遺産に登録され、奄美群島はかつてないほどの注目を集めています。このチャンスを生かすには、押し寄せる変化の波を的確に受け止め、島民自身が奄美群島の価値や魅力を見つめ直した上で「何を守り」「何を変えていくのか」を考え、自立的発展につなげていくことが大切です。 一方で、奄美群島の価値と魅力は世界自然遺産に登録された 2つの島からのみ理解されるものではありません。奄美群島には、「高い島(山の島)」と「低い島(台地の山)」と表現されるように、島やシマ(集落)ごとに個性ある自然・地理特性があります。また、「境界領域」として琉球国、薩摩藩、米軍統治など複雑な行政統治を経験してきた奄美群島特有の歴史があります。 奄美〈環境文化〉は、島々の多様な自然と日本本土とは異なる固有の歴史環境のなかで、島の先人たちが育んできた文化(思想、知恵、技、生産・生活様式など)を表す言葉です。この教育プログラムは、奄美群島に在住する者(または、移住予定者)を対象に、奄美の〈環境文化〉という考え方から島・シマ(集落)の地域特性を捉え直し、その価値を高め、新たな仕事づくりに生かしたり、生活や地域の課題を創造的に解決していくことを支援することを目的としています。 なお、奄美〈環境文化〉教育プログラムとは、「基幹プログラム」や「実装プログラム」など複数のプログラム(コース)の総称です。